USB3 Hard Disk Case (3.5″用)

投稿者: | 2016年6月22日

MARSHAL (3.5inch HARD DISK CASE)と表示のある、USB3.0対応の外付け3.5inch用ハードディスクケースです。USB3.0の2.5inch用ハードディスク変換は持っているけど、3.5inch用は持っていなかったので、怪しげだが安かったので買ってみました。アキバ通りのなんとかガーデンだったような(なんとかステージでした)。違っていたらm(__)mなさい。
DSCN0088A
物はこれ、基板込みのケース、USB3.0ケーブル、12V2AのACアダプターの構成で、どうみても未使用品のようですが、説明書など当然?無し・・・
先に言うとこのままでは使えないと思います。ちょっと改造(要はんだ付け)すると運よく動くようになりました。

未使用状態なので試作品か不良品流れのようです。
ワゴンにたくさんあったように記憶しているので参考になればと思います。
しばらく前(といっても今年)に買ったものなので時期を逃した記事かも・・・
ちなみにMARSHALの正規品?があるようなのでこちらの基板はまっとうな物が入っているのでしょう・・・

調べた経緯はいろいろあったのですが、書くのがめんどうなので結果だけでも・・・
改造前基板:TD1410 DC/DCコンバーターICの5ピン(FBピン)が未接続
DSCN0091B
改造後基板:5ピン(FBピン)に手持ちの抵抗とチップコンデンサを追加実装
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改造した理由:TD1410 DC/DCコンバーターのデータシート(Typical Application Circuit)見ると、出力電圧をフィードバックしている5ピン(FBピン)があるが、この基盤は未接続(パタン配線も何も無し)でした。
データシート(朱書きの囲み箇所)どおり、R1,R2,CFFを入れてみたら動いた。(+5V出力がまともになった。)
TD1410_application
データシート(改造に必要な要点のみ)
R1,R2:フィードバック電圧を決めるので、比率は正しく入れる。といっても出力使用先がレギュレーターとHDDの5V側なので、HDDの5V公差内(一般に±5%内)が出力できれば良いはず。
・VOUT(5 V) = 1.222 x (R1 + R2) / R2 になるように入れる。
・R1=6.2kΩ、R2=2kΩだと VOUT=5.01V
CFF:次となっていたけどノイズ用と思われ。適当なチップコンデンサを付けた。
・typically between 100 pF and 33 nF
・very low ESR output capacitors, such as solid tantalum capacitors.
・CFF = 1/(31 x 1000 x R1)

結果:
3.5inch HDD
Model:SP2504C SAMSUNG製 SATA2 250GB
動作OK

3.5inch HDD
Model:HDS7240KLSA80 HITACHI製 SATA1 400GB
改造前は一瞬スピンアップするがすぐ落ちる(DC/DCコンバータが動作しない)
改造後も動作しない。USB接続したPC側が認識開始でHDDがスピンアップ、コマンドやりとり後、安定直前で落ちる(コントローラがHDDをオフしてしまう。)
次のHITACHI製 SATA1はOKだったので動かない理由は不明です。容量の大きいこちらで使いたかったのですけど~~~

2.5inch HDD
Model:HTS541040G9SA00 HITACHI製 SATA1 40GB
動作OK

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参考メモ
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3.5inch用HDDケースの内臓基盤、主なIC
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TD1410(SOP8 パッケージ)
入力12V電源から5Vを生成するDC/DCコンバーター
こんな小さいのに、変換効率 93%@5V0.5A出力時
出力はHDDの5V供給と、次のレギュレーターへの入力

AMS1117-1.2(SOT-223パッケージ)
5Vから1.2Vを生成する3端子レギュレーター
1.2VはBridge Controllerの電源電圧

JMS567( LQFP64 パッケージ)
USB 3.0 & SATA 6.0Gbps Bridge Controller
この基盤の主役USB3コントローラー

FM25F01(SOP8 パッケージ)
1Mbit シリアルフラッシュメモリ
Bridge Controllerのプログラム格納用かな?

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