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Navi PC           1417 

はじめに
昨年Blogのほうでちょっとお知らせしたノートPCの改造応用です。
あのあと公開する予定だったのですが車への取付けマウントの強度不足が発覚し今日まで延びてしまいました。( ̄_ ̄;)
新しく造り直しても加工そのものは1時間もあればできる程度なんですが、別のもの(前作)に取りかかるとなかなか再開できずです。
今回ようやく再開、車に取り付けて試走が終わったので公開することにしました。

GPSはSonyのNavi'n Youを使用しています。
実は1年半ぐらい前に購入して、Naviとして使い勝手を自分で試していました。
この時は、別のノートPCを改造なしで使い、Naviとして使いがって以外に、
使い勝手のかなめであるポインティングデバイスをなににするかを決める必要がありました。
試しではタッチパネル、タッチパッド、トラックボールなどを試しました。

結果、自分の車向けに使えると判断、ポインティングデバイスはタッチパネルとすることにしました。
ノートPCはタブレットPCを使えば取付けの工夫だけですむので改造が楽になるのですが、
FujitsuのMCシリーズ(タッチパネル付)が比較的安く手に入ったのでこれを改造することにしました。

材料費はこんなところで総額2万5千円ぐらいです。
    ・ノートPC:FMV-650MC8C/W の中古で1万円弱
        (HDD20GB、RAM128MB、Celeron500MHz、10.4"SVGA、タッチパネルのモデル)
    ・Navi'n Youは:Ver3.5の旧品で1万円強
        (実はVer3.5ではWindows2000に対応していないのが入手後わかった(×_×;)
    ・DC/ACインバータ(60W出力)がH.OFFで1300円だったかな?
        (普通で購入しても倍ぐらい?)
    ・その他、アルミ板などマウント部分の材料

でわざわざ自作するメリットは画面が10.4"で市販カーナビより断然大きい、だけかなぁ・・・
欠点はOS起動で時間かかるのと、パソコンNaviってウインドウのボタンが小さく操作性マイナスな点でしょうか。
スタイラスペン出すのはいちいちたるいので実際は指先操作しますからボタンはもう少し大きくできるといいです。
(Windows部分はOS機能である程度カスタマイズできるが、アプリソフトのボタン部分がカスタマイズできない)
魔〇さんの指先みたいに爪を尖らせる手もありますが・・・
                                                                                          まえおき長くてすみませ〜ん、A^^;

*****  使用方法  *****

写真左:うちの愛車です。2DINの上がCD/MPカーステでその下が空 のBOXになってます。
写真中: この部分に自作マウンタを差込みます。
写真右:改造したノートPCをマウントします。(マウント部分の詳細は後述)



電源はシガーソケットからDC/ACインバータで普通にACアダプタを使用してます。


運転者の視点からはこんな感じ。
エアコン噴出し口はふさがないで、視界をなるべくさえぎらいようマウント位置を決めてます。


カーステを使うときはヒンジ構造になっているので手前に倒します。
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Naviの操作はタッチパネルですが、MCシリーズのタッチパネルの右ボタン操作って、CTLキー?とのコンビネーションになっているので写真のスタイル では操作できません。
しかたなくノート本来の左ボタンと右ボタン信号をひっぱってきて写真の位置にスイッチを貼付けました。(配線は内部)


助手席で操作してもらうこともあるのでUSBのトラックボールも付けました。


文字入力の場合はスクリーンキーボードを使いますが、ノートPCなので液晶パネルを上げると本来のキーボードが使えなくもないです。
ブラインドタッチできるとこんなに広げなくてもいいんですができない・・・(悲


街中を走っただけですが心配していた振動でぐらぐらすることもなくまぁまぁでした。
画面の右側はGPS衛星の補足状況で、黄色が補足できている衛星です。自己位置測位には最低3衛星(?)の補足だったかな。写真では5衛星補足。なかなか 面白いです。
この日は曇りだったので視認良好でしたが晴れの日は輝度不足でつらいでしょうね。


なのでビデオの空ケース(黒)を加工して適当に遮光フードを作ってみました。
役にたつといいんですがまだ未確認です。
上部バッテリのすきま、キーボードとのすきまに挟んであるだけなので着脱は簡単です。

外すとこんな 感じ
折り曲げ個所をキリ先ですじをつけると、きれいに曲げることが できます。

 
*****  液晶パネルの取付け改造   *****

写真左:加工前の MCノート
写真中:加工後です。液晶パネルを表裏ひっくり返して、天板をくり抜いてます。
写真右:なので普通の状態では間が抜けた感じ。


くり抜ぬく加工ですが、ノートのケースって材料はマグネシウム合金だと 思います。
普通に加工できるのか心配だったのですがジグソー切断、電気ドリル穴あけは普通にできました。
硬さは鉄なみでしたが鉄ほどねばりがなくもろい感じなのでひび割れには注意でしょうか。
普通の金属は加工後のバリとりがかかせませんが、この材料は切断後のバリはほとんどでないです。
なおケース表の黒い部分はシート状のものが貼り付けてあるので切断面がめくれてきます。マスキングテープを張って切断したのですが一部甘かったせいか ちょっとめくれてしまいました。


液晶パネルを表裏ひっくり返すと、液晶パネルのコネクタとインバータコ ネクタへの配線長さが足りなくなります。
液晶コネクタ(LVDS信号とVcc3.3V)は延長できるコネクタがなかったので、液晶パネルのコネクタを外しポリウレタン線で延長しました。
インバータコネクタも同様です。


スタイラスペンのホルダーが上部にあり、これを生かすには液晶パネルの 下部がケース固定部分と干渉しました。
これは液晶パネルのコーナーを適当に削って(壊して)ます。


*****  マウント構造  *****

ノートPCとマウン ト部分は分離可能な構造にしました。板1枚をスリットインさせてつなぎます。



板厚1mmに対してすきまは1.5mm程度、スリットイン後に多少がた が出るので適当なプラスチックシートを両面テープで下部に張付けています。



スリット構造は写真のように板厚1mmを組合わせて作っています。



んで、ケース裏面のねじ頭があっても影響ない部分でまとめてねじ (2mmねじ)止めしています。
写真は分解してマザーほか外した底面ケースの部分です。


アルミ板を取付けるときにケース底面がフラットでないと具合が悪いです が、底面のゴム足部分がじゃまになりました。
なので削ってます。写真右が加工後です。

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車のBOXに差込む個所で、失敗していたのはこの部分です
厚み1.5tのアルミ板です。失敗したものと同じ厚みなのですが、周辺を折り曲げて強度が上がるようにしました。
 
                              2006.7.25追記


*****  タッチパネルの右ボタン代用   *****

先にタッチパネル面では右ボタンが使えないといいましたがその代用とし てノート本来の左ボタンと右ボタンのスイッチを外部に取り出してます。
写真はその配線部分です。
ボタンのオンは単純にスイッチショートなので、or接続で外部に同様スイッチをつければ、
ノート本来のボタンを押しても、追加したスイッチを押しても有効に機能します。


*****  バッテリ交換   *****


この時代の中古だとバッテリはダメな場合が多いと思います。
今回購入したものも5分と持たない状態でした。
車の電源で動かすのでこのままでも良いのですがエンジン止めてちょっと離れるときにシャットダウンするのも面倒なのでバッテリ交換しました。
カラ割すると今まで見ていた17670のタイプでなく一回り太いタイプでした。



調べると Sharpのバッテリパック RW-BT25Aとセルは同様サイズというのでセル交換しました。


交換後の動作時間を調べると1時間弱、中古品だったので短めですがまぁ いいか。

*****  最後に   *****

最後に昨年BLOGの時の写真です。

*****  おまけ   *****


しばらく前、秋葉でMC6タッチパネル付リカバリCD-ROMが ¥100だったので買ってみました。
でもイメージファイルなので再インストールしないと使えませんでした。
タッチパネルの右ボタン、標準でもキーボードのキーとのコンビネーション操作なんでしょうか、ちょっと気になります。
今のタッチパネルドライバーはFujitsu、USAのサイトをあさって適当に入れているもので・・・



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