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Sun mini File Server  ・・・ 前編  

はじめに
Sunの外部ハードディスクケースを使ってファイルサーバにしました。ファイルサーバなのでハードディスクは2個つんでます。
1つはLANで繋がった各WindowsPCからのNetBEUIファイル共有用(ネットワークドライブで使用)で、
もう1つのハードディスクがバックアップ用です。
Windows Serverだと、OSデフォルトでソフトウエアレイドがサポートされているようですが、
家庭用なのでデイリーで自動バックアップできればいいかなという程度です。
フリーツールで深夜、自動バックアップするように設定して使ってます。
以前ハードディスク障害で痛い目にあってことがあるので、バックアップがないと安心して眠れない・・・
 
*****  ケースとマザー  *****

ケースですがPapasanより以前いただいた
Sunの外付け ハードディスクのものです。
この状態でいただきました。m(_ _)m
きれいにカラになっていたのがありがたいです。

構造
上カバーは矢印赤を両サイドから押すとつめのロックが外れてカバーをずすことができます。
矢印青の部分がねじで固定か、開閉防止のような部品がありましたが良くわかりません。
底面と左右のスリットから吸気して、後面のファンで排気する冷却構造と思われます。




マザーはケースに入るものということで
写真のBryce マザーにしました。
こちらは魔流さんからのいただきものです。m(_ _)m
コネクタ配置から lifebook notebook i4177のマザーのようです。

マザーのサイズはほぼケース面ぴったりです。
MFノートのマザーにしようかとも思ったのですが、配線加工はこちらのマザーが楽なので・・・

冷却は1tのアルミ板です。
マザーの固定穴を利用してねじ止めします。
CPUチップにはいつもように適当なアルミ片でかさ上げして、アルミ板にあたるようにしてます。
ケースに組み入れるためアルミ板全体をコの字型にしてます。

マザーへの追加配線はPS2コネクタと、起動スイッチの2箇所ですみま す。  このあたりがこのマザーの加工が楽な理由.

PS2はインストの時のキーボード接続にしか使わないので、適当な位置に取り付けます。でもマザー上にいい場所がなかったので、写真のようにアルミ板をマ ザーに継ぎ足して、PS2コネクタを接着してます。

こちらは起動スイッチのほう。
スイッチは小型の適当なものがなかったので、
壊れたスリムCDドライブから部品取りしたものです。
CDドライブのトレイ出し入れを検出するスイッチと思われます。
金きりバサミで基盤ごとチョキチョキしました。

PS2コネクタと同じ手法で、基盤から延長したアルミ板に接着してます。
ねじどめのねじからアルミ板はGNDに落ちているので、アルミ板のショートには注意します。
写真の抵抗がアルミ板とショートしているように見えますがちゃんと浮いてます(#  ̄ー ̄)〇


ちょっと誤算だったのがLAN接続。
マザーにはオンボードのLANポートがありません。
オンボードのminiPCIコネクタに手持ちのminiPCI  LANカード(i82559チップ)をのせて使うつもりでした。
マザーのテスト段階でminiPCI LANカードをのせてwindowsで動かしたのですがまったく認識しません。

しかたないので写真のPCMCIAの100BaseT、LANカードに変更。
でもマザーのサイズがケースぴったりのため、接続ケーブルのコネクタ部分がはみ出てしまいます。
なのでカードを分解して直接LAN配線して接続ケーブルは使わないようにしました。

写真はLANカード改造後のものです。

*****  電源  *****

ノートマザーと3.5"HDDの組み合わせで使う場合、一般にはACア ダプタでマザー供給し、3.5"HDDの+5Vはマザーから、+12VをACアダプタから電圧変換して供給するのが通常と思います。

今回の場合、ACアダプタを外付けするなら実現できそうでしたができればケース内に組み込みたい。でもACアダプタをケース内に入れるのはサイズ的に無理 な感じです。
手元にある電源でサイズ上つかえそうなものが写真の+12V電源でした。写真は分解して中身を取り出した状態です。

何用なのか?でしたが、コネクタと配線色から+12V単一出力は推定できたし、なにより\100だったのでゲットしておいたものです。



サイズ的にはいけそうで、+12V出力なので3.5"HDDの+12V にはそのまま使えます。問題になるのは、
(1)マザーが+12Vでは動かない、+16V入力のマザー場合、だいたいの下限は+14Vぐらいです。
(2)けっこう電流がいる。
・マザー分:多めに40Wぐらいとして、12Vでは3A程度が常時必要
・3.5"HDDの+12V電流、HDDヘッド駆動時のピーク電流 2A、HDD2個でピーク4A (注:すべてのHDDが2Aとは限りません。あくまで目安です。)
合計で7A程度の最大電流が必要になりそうます。 

実際に何A引けるかテストしてみました。
セメント抵抗で適当に負荷かまして電流値を見てみます。
電源には過電流保護があるのでだんだんと抵抗値を下げて、電圧降伏(+12Vが下がる)する電流値を見ます。
調べると写真のテスタ値の7.01Aは引けることがわかりました。
これより抵抗値さげると電圧降伏がおこり、値読めずです。
結果(2)の点はOK

注1:7Ax12V=84W になりますが、写真の抵抗サイズぐらいで は常時入れていると抵抗が黒こげになります。1,2秒負荷をつないで一瞬で読み取ってます。
注2:84W引けるから常時その出力ができる電源とはなりません。限界 が7A程度ということで、この場合マージン考えると常時供給できる能力は40W-50Wぐらいと思います。


(1)のほうですが、課題解決にはマザーのバッテリ供給側が使えないか で す。
バッテリの標準電圧は+10.8V(バッテリに書いてある値)、リチウムイオンバッテリは3セル構成で満充電時は4.2Vx3セルで、12Vぐらいになり ます。
今回の電源+12Vは、電圧上はいけそうです。
ただ単純にマザーのバッテリコネクタにつないでも、マザーは動作しません。理由はマザーがバッテリ側の回路を見ているからで、これを騙す必要があります。

これを解析するのはシンドイので、対症療法ですがバッテリから回路だけとりだし、バッテリの代わりに+12V電圧を供給してみました。
以前、BLOGで紹介した内容ですが、結果OK です。
ただし、当然なのですがWindows OSはバッテリで動作しているものとして動きます。(コントロールパネルから電源オプションを見るとそうなってい る)


なお写真はテスト中のもので、今回の電源でなくAT電源を使ってます。



 
*****  ケース組み込み   *****
ケースへの組み込みです。

電源と3.5”HDDを2つ並べます。
アルミ1tのパンチングメタルをカットして、



底面の冷却穴をふさがないよう置きます。

その上にHDDを並べます。

その上にマザーを置きます。

後ろから見るとこんな感じ。
電源スイッチはもとの位置にあったものと同様な感じでつけてます。
左下がLAN接続コネクタになってます。

ほかの穴は自然空冷なのでそのまま >手抜きともいうA^^;

マザー起動は矢印の箇所にあるスイッチを押してです。

電源ランプはそのまま生かしてますが、Sunのロゴといい
清楚な趣でなかなかいい感じ。

自然冷却なので上面に何箇所か穴をあけてます。

でとりあえず動作できているし手っ取り早く完成できた!
の予定だったのですが・・・・


*****  完成のはずだった・・・   *****

深夜、自動バックアップで4GBほどDisk to Diskのコピー テストしてみたのですが、バック アップ先を見ると途中までしかない。なんで???
念のためバックアップ先をクリヤして2日目も見てみると、初日と似たような途中までしかない。再現性あるので何かダメなようです。

なんとなく熱のような気がして、放熱のためあけた穴からテスタの熱伝対をつっこむと室温20℃ぐらいから上がること上がること・・・60℃ !
熱保護でHDDがバックアップの途中で止まったようです。_| ̄|○

写真の状態にしてHDDを連続動作させると、この状態でもけっこうHDDって熱くなる。40GBのFujitsuとIBMのHDDなんですが、普段はなん ともないのでなめてました。

どうしましょうか・・・
 変更案1:自然空冷はあきらめてファン冷却にする。
 変更案2:3.5"HDDはやめて発熱の小さい2.5"HDDに変更する。

当初の構想を変えることになるので、いずれも今ひとつ・・・

後編に続く ↓

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