TOP     接続アウトライン


  Dual Monitor  製作紹介

 接続に関してはアウトラインのみ記載してあります。
 

 
 ●背面及び側面
 スタンドはスピーカーの天井吊り下げ金具(と思います)を使いました。
 1対を上下にボルトでつないで、アルミ板に固定しているだけで何も加工はしていません。
 角度もレバーをゆるめて調整可能です。
 このスタンドかなり重いのでまあまあ自立できますが、実際に使う場合は適当なクランプで机に固定要です。
 
 液晶パネルのフレームへの固定方法は、パネル片側(外側)をアルミLアングルにビス止めです。
 でも2枚が並ぶ部分は止めることができません。
 上下部分のみ金具(1tアルミ板加工品)によりLアングルと液晶パネルを挟み込んでいます。

 
 ●液晶パネル単体(裏面)
 写真の左が東芝15"で右が日立15"液晶パネルです
 表示画素ピッチは共に同じでしたが、サイズは日立のほうが1mmほど大きい(ふちの部分が大きい)です。
 

 
 ●液晶パネルの固定フレーム
 1.5t x10 x30mmのLアングルより、上下左右4辺を切出し。コーナーは45度にカット。
 コーナーの接合は、1tアルミ板を使用し接続部品を自作しました。
 厚みを押さえるためねじ頭の小さい2mmねじを使用しています。
 写真の黒い部分は液晶パネルを受けるクッション部分で、ふすまの戸辺りなどに使われる隙間テープです。。
 Lアングルのフレーム単体では強度が足りない感じですが、液晶パネルと固定し回路ケースと組合せると十分な感じになります。

 断面10mmの内訳
 コーナー部:Lアングル1.5mm厚+アルミ板厚1mm+ねじ頭部分1.5mm以下+LCD厚み6mm
 クッション部:Lアングル1.5mm厚+クッション2.5(〜3)mm+LCD厚み6mm

 
 ●液晶固定フレームの接合部分を外側より見た部分です。
  Lアングル切り出しはジグソーで切断したあと、やすりがけで修正しました。
  写真はぴったりのように見えるかもしれませんが、多少の隙間は残ります。
  裏側で強度にもあまり影響ないのでほどほどです。

 
 ●回路部分を収めるケース部分
 1mmアルミ板(*1)を使用し、強度アップ及びカバーを止めるため左右を折り曲げています。
   *1:購入時のサイズ225x300mmをそのまま使用しました。
 コネクタの固定と、このケースにカバーを固定する部分には、アルミLアングル 1t x15 x15mmを切断したあと加工しています。
 コネクタ固定は接着(RJ45,RJ11)、ビス止め(VideoDsabu15pin)、スリット固定(12V電源入力)いろいろです。
 

 
 ●ケースレイアウト
 ケース部分の基板固定のビス穴などは今までと同じように方眼紙に手書きで寸法どりしてから、アルミ板へ転記しています。
 この寸法を元に金具部品の切り出し寸法、穴あけ位置を求めるので、1:1原寸にてmm単位記入が必要です。
 小型に作るのは配線部分のスペースもこの時点で決める必要があります。
 Coconetの付属ケーブル、なるべくそのまま使おうと思ったのですが、アナログRGBの配線とDサブコネクタが大きく
 この部分は配線し直すことを、この時点で決めています。

 
 ●絶縁シート
 基板リード足が接触しないように浮かせていますが、念のため接触防止用にシートを敷きました。
 シートの材質は不明、カレンダーかなんかの1枚目についていたものです。
 薄手のアクリル板などで良いと思いますがたまたまあったので。

 
 ●ナットの固定
 カバーを固定するねじの受け(3mm)と、中央の液晶固定金具のねじ受け(2mm)を作るため、
 ナットをLアングルに固定する必要があります。
 最初は金属用瞬間接着材(ダイソー\100)を使用してみましたがいまいち強度不足、
 なのでこのようにホットボンドでも補強してます。この写真は3mmビス&ナットです。
 (最初からホットボンドだけでもよかったかも)

 
 ●LVDS直結部分
 LVDS配線部分とインバータです。
 液晶パネルへのJAE20pinコネクタは、LCD PCのものと同じ手法(フレキ切断しポリウレタン配線)です。
 組み上げたあと明るさが不足したので別のインバータに交換しています。
 (パネルの大きさに合わせたインバータを使う方が良いのですが、適合サイズ気にせず使っているので失敗・・・・
 別の液晶パネルで動作確認はしていたのですが15”用には合わなかったようです)

 
 ●フレーム組上げ
 液晶固定フレームと回路ケースとスタンドを組み上げたところ。
 寸法確認と穴位置追加工のため、2,3回は組んでばらして、ですね。

 
 ●液晶押さえ金具
 中央の液晶押さえ金具(アルミ1t)を折り曲げているところです。
 \100shopのチープなミニ万力(x2個使用)ですが小物作りには使えます。

 
 ●ケースカバーを切り出したところ
 強度は全くいらないのでアルミ0.5tのパンチングメタルを使いました。
 切り出しはこれまた\100shopの金きりばさみです。

 
 ●このパンチングメタルは0.5tなので木片にはさみ、手で折り曲げられます。

 
 ●直角に折り曲げたせいで、穴位置調整などしているうちにコーナーが切れてきてしまいました。
 (細かい穴のせいでRをつけて曲げるのは難しいです。)

 
 ●でも切れたコーナー部分は裏からホットボンドで修正して一応ケースカバー完成
     下の回路ケースにかぶせてビス止めです。

 拡大
 ●回路部分です。(写真クリックで拡大)
 Coconet A-200Kで変更した箇所は下記です。
  ・ アナログRGB配線とコネクタは変更
  ・ LVDSケーブルは購入時のチューブで束ねられた状態でも写りましたが、一応チューブは外しました(信号間の干渉防止)
  ・ スイッチ基板へのフラットケーブルは、このままでは高さが押さえられないので、1本ずつ切り離して束ねています。
   (こうすることは先の●ケースレイアウトで決めています)

 アルミケースへのショート防止のためLVDS配線のケース出口をビニルテープで保護しています。
 ちなみに回路のGNDは、ビス止めを介してケースに落ちてます(表示に対してこれが良いか悪いかは不明)

 この写真のインバーターは、CP058808-02に交換後です。



 
 ●写した状態
写真右:LVDS入力側の15"XGA (日立スーパーファイン TX38D82VC1AAF )
写真左:アナログRGB入力側の15"XGA (東芝製 LTM15C460F)
 写真は見かけ上近づけていますが、現状左右のバックライト輝度がかなりあってないです(^_^;)
 左のアナログRGB側が暗いです。A-200Kのスイッチ調整でBrightアップしてあるのですが、
 A-200Kキットはインバータの輝度を調整しているのではなく、色データを持ち上げているように見えます。
 暗い画像を明るくするときはいいのですが、無理に明るくすると色が飛んで(白っぽくなる)行きます。。。
 写真ではあまり解らないと思いますが微妙なグラディーションが飛んでいます。

 写真右のLVDS直結側はこの調整機能を見込んでインバータ調整は入れなかったので(調整方法も不明です)ちょっと問題ありです。
 せめて同一インバータにすればよかったです。

 LVDSのケーブルは、前作と同じLANケーブル(シールドなし)の2mを使って見ました。
 暗いところを見つめないと解らないレベルですがかすかに白点ノイズが出ています。
  同一LANケーブルを使うなら1mのもの、2mならELECOMのシールド付きがいいです。

 アナログとLVDS(デジタル)の画質違いですが、原理的に劣化のないデジタルがやはりいいですね。
 (アナログが使えないというわけではなく、単なる比較差です)

 ●コスト
 自作の醍醐味は金に変えられないですが、ちょっとかかっているので材料費内訳です。金額は適当にまるめてあります。

  \10,000   Coconet A-200K
  \ 6,000   日立15"(QC)
  \ 3,000   東芝15"(YahooA 送料込み)
  \ 3,000   スタンド(中古、HardOff)
  \ 1,400   アルミLアングル(1.5t 10x30x900mm x2本、1t 15x15x900mm x1本)
  \   600   アルミ板(1t 225x300mm)
  \ 1,000   パンチングメタル(0.5t 30x40cm、使ったのは半分程度)
  \ 2,000  液晶インバータ、コネクタ、ビス類、他etc
 -------------------------------------
  \27,000  合計 ・・・ 中古15"液晶モニター並みかな。Junk志向としてはA-200Kをなんとかしたいところですが・・・
 

 ●あとがき
 今回の作品はhatabouさんのアイデアを具体化したものです。どうもありがとうございますm(_ _)m。。。イメージどおりでしょうか?


TOP