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Dual Monitor 輝度調整追加編


●まえがき
 Dual Monitorで2枚の液晶パネルのバックライトがアンバランスでした。
LVDS直結したほうが明るすぎたため、こちらのインバーターにバックライト調整機能を追加してみました。

●調査&結果
LVDS直結のほうで使用したインバーター(CP058808-02)を眺めてみるとTI社のTL5001が使われていました。
TL5001は、データシート みるとPULSE-WIDTH-MODULATION CONTROL CIRCUITSで、PWMにて輝度調整できるようです。
データシートP2のfunctional block diagram と、P12のFigure 4. PWM Timing Diagram
を眺めること数日・・・最初どうすれば良いか気が付かなかったんです(;^_^A
DTC信号の電圧バイアス?を外部から弄ると、PWMデューティー(=バックライトデューティー)を可変にできそうです。

実際のインバーター基板を見ると、DTCピンには、CとR(100kΩ)が並列でGND接続されていました。
下げる方向に調整すればよさそうなので、100kΩにボリュームを並列に追加して試行してみました。

追加の20kΩ固定抵抗と10kΩボリュームは実際にパネル輝度を見ながら決めた値です。
10kΩ MAXで追加なしと同等の明るさ、10kΩ MIN(0Ω)でかなり暗くすることができました。
なお、VCCはマザー供給と同一のDC16Vです。

●テスト
ボリューム追加でテスト中です。
写真3枚共通で、左:A-200Kでの液晶パネル、右:LVDS直結での液晶パネル(インバーター輝度調整を追加した方)です。
デジカメ撮影は自動補正してしまうので、実際に見た感じになるようJPG画像で明るさを補正してあります。

10kΩボリューム:最大
10kΩボリューム:最小
10kΩボリューム:ほどほどで合わせたところ。
 

●結果
実は輝度調整できるようになったんですけど、問題が・・・
Windowsで起動してみるとハードディスクのアクセスに合わせて輝度がちらちらと・・・
どうもハードディスクの駆動でインバーター電源(=マザー電源DC16V)が振れているようです。
試しに、別のACアダプター(DC13V)からインバーター電源を供給すると収まりました。
・・・
ACアダプター(DC13V)を収める場所がとれないし、どうしましょうかねぇ〜
現在、いまいちなんですがA-200Kに供給しているDC12V側から持ってきています。

あと、輝度をかなり絞ると写真(10kΩボリューム:最小)のように表示画面の左半分が先に暗くなります。
PWM駆動した時のバックライト(蛍光管)の特性なんでしょうか。

●あとがき
TL5001は、A-200Kのインバーター基板とiBOOK(初期型)のインバーター基板でも使われていました。
明るすぎる場合は同様な追加でバックライト調整が可能かもしれません。
 


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