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Know-How  基板へのはんだ付け

Fujitsuマザーを小型PCに応用するにはmmピッチ以下のはんだ付けがかかせません。
自己流なのですが、マザーのポートリプリケータコネクタ(0.5mm?ピッチ)にポリウレタン線をはんだ付けする例です。
 
 

ポリウレタン線です。
各ボビンあたり20mと小分けで購入しています。 
  左:Φ0.2mm(2色)
  中:Φ0.18mm(2色)
  右:Φ0.16mm(2色) 
写真では違いが判りませんね(^_^;)

でも0.5mmピッチはんだ付けとなると差がでてきます。 
Φ0.2mmではちょっと太すぎるのです。
最近はもっぱらΦ0.16mmを使っています。
 

道具です。
ちょっと見せられるレベルではないのですが・・・
あたりまえのものしか使ってない(と思い)ます。
はんだごては昔ながらの銅製のこて先です。
たぶん30Wと思うのですがよく覚えていない・・・

写真の2本、元は同一ですが、
右の1本はこて先を加工しています。
サンダーでこて先を鉛筆先のように細くしています。
形状は円錐でなく、4角錐のようにしていますが、
このへんは個人の好みですね。
これでこて先の温度もかなり下がっているようです。

左はそのままで、GND、電源部分など熱量が必要な場合に
使用しています。

はんだごてをあてる場合は、こて先がはんだでぬれて
いる必要があります。
写真、基板のパターン部分をはんだの海にして
こて先をぬらすようにしています。
はんだごてを当てる場合、かわいていては
相手に十分熱が伝わりませんので重要です。

フラックス(電子回路用の液体)は以下の説明では使っていないですが、
基板スルホールへのはんだ付けなどに使用してます。
 

ちょっとみにくい写真ですみません(^_^;)、
こて先とポリウレタン線の拡大です。

ポリウレタン線をはんだ付けする前に
先端1−2mmを予備はんだします。

はんだごての先にポリウレタン線をゆっくりつっこみます。

重要なのは、こて先のはんだが十分光っている必要があります。
酸化したようにくすんだ状態でポリウレタン線をつっこんでも
線材にうまくはんだがのりません。

くすんだ場合こて先に毎回はんだをのせてもいいのですが
めんどうな時は、先の基板のはんだの海にこて先をつっこみます。

IDE配線の場合40本近くあるので、先に長さを決めて線材をカット。
40本まとめて両端を予備はんだします。
効率よくやらないとめんどうです。

マザーのポートリプリケータコネクタ部分です。
本来コネクタがついている個所ですが、
このマザーにはついていませんでした。
ここに、Φ0.16mmのポリウレタン線をはんだ付けします。

基板パッドに部品(コネクタ)が実装されていない場合、
基板製造時のはんだがもりあがっています。
これはじゃまになります。

はんだ吸い取り線で、余分なはんだをとって
パタン部分はフラットにしておきます。

 

1本目のはんだ付けです。
線材は写真の木片に両面テープで仮り固定し、
線材の先端(予備はんだしたところ)がパターン部分にくるようにします。
こうすると両手が空きます。

細かい場合はんだ付けの時にこて先がぶれるので、
左手のドライバーにこれ先をそえて、
はんだごてを上から降ろして、1−2秒後にあげます。
(一本目はいいのですが、何本もやったあとに
  となりにこて先があたると悲惨です(-.-;)y-~~~  )

こて先は先に述べたように、線材にあてる部分は
はんだでぬれている必要があります。

写真では判りにくいので、図1、図2を見てください。
はんだごてからはんだを盛るのではなく、
線材の予備はんだ部分とパタン上のはんだを接合する感じです。

はんだがついたかどうか、上からは判りません。
はんだ付け部をドライバーの先などでカリカリやって確認します。
この程度でとれるようでは ×です。

図1(両手を空けるために、線材とパターン部分は接触させておきます)
 


図2(線材のはんだ部分とパターン上のはんだが溶けて接合)
 
 

一応、4本ならんではんだ付けができたところです。0.5mmピッチなので目がいたい・・・

最後に作業時の照明も重要と思います。影ができると作業がやり辛いです。
手術室にあるような無影照明があると理想なのでしょうが、そんなものはないので
20W〜150Wのスタンド&アームライト、5本!使って手や顔の陰が写りこまないようにしています。


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