Test10   MFノートの改造          TOP                         2005.12.24記

Test5: SVGAなCMOS/TTL入力の液晶パネル の最後で、「応用その1: MF/Celeron/Trident のノートPCはカタログ上、SVGA液晶パネルですが、 MF/PIII/Tridentの上半身(XGA)と交換して、XGAノートとして使えそう」などと、1年前に賜りましたが、手持ちに、 MF/Trident/P3-600MHzのマザーと、12"XGAの液晶パネルがありまして、通販サイトのMFノートの出物を見ているうちに試して見た くなりました。で、意を決してMFノートを 買っみました。どうなることやら・・・


購入したMFノートです。
型名FMV-645MF6C/W、
グラフィックチップがTrident9525DVDで、MobileCeleron450MHz、SVGA(800x600ドット)液晶パネルのモデルで す
。中古品で、液晶若干黄ばみ有り、軽い圧迫痕 有りとか難ありますが、液晶パネルは交換してしまうのでまぁ良いです。
その分お安く、DO-夢さんでポートリプレケータとACアダプタ付、\7程度だったような・・・

取りあえず起動確認します。
確かにCeleron450MHzのモデルです。
SVGA(800x600ドット)の液晶パネルでは、BIOS設定で拡大表示しない場合、BIOS画面が この範囲(VGA分で)表示されます。

いきなりですが、左のものが分解後取り出したマザー (MobileCeleron450MHz)です。右は交換するマザー(MobileP3 600MHz)です。
外形、チップセット位置、同じですね。

分解はこちらを参考にしました。
sakurapapaさんのホームペー ジです。
写真つきで丁寧ですー。

MobileP3 600MHzのマザーに交換後の起動写真です。
ここまではすんなりー

上半身の液晶パネルです。
前面の枠をはずしたところ。

写真左:外した12.1"SVGA液晶パネル
           TORISAN製 TM121SV-02L04C
写真右:交換予定の12.1"XGA液晶パネル
           LG Phillips製 LP121X4

共に6bits(18bitカラー) LVDSインタフェースで20ピンですが、TORISAN製は通常サイズで、LG Phillips製は幅が狭いタイプです。
コネクタ位置も写真矢印のように全然違います。
やれやれ (ーー;)

ちなみに、LG Phillipsの液晶パネルはDELLのB5ノートで使用されていたものです。上半身だけだったので型名まではわからずですが、おそらくこちらの12.1"XGAモデルの 何れかと思います。



「Test5: SVGAなCMOS/TTL入力の液晶パネル」で確認した内容をテスト。
液晶接続のフレキケーブルを付けた状態で、外部モニタに出力します。
SVGAで出力されてます。


液晶接続のフレキケーブルを付けない状態(上半身なし)で、外部モ ニタに出力します。
XGAで出力されてます。
(BIOS画面はVGA分なので、XGAに対してはこの範囲)


液晶のフレキケーブルとマザーのモニタ出力サブ基盤の接続部分で す。
マザーには、グラフィックチップTrident9525DVDだけでLVDS出力されてませんが、サブ基盤のLVDSトランスミッターでLVDS出力され てます。
LVDSトランスミッターはNS製の6bitsタイプでした。

モニタ出力サブ基盤を外した裏面で、矢印がマザーとの100pin 接続コネクタです。
Test5で、
  92/100pinをGNDで、SVGA出力
  92/100pinをオープンで、XGA出力
でした。
なので、液晶フレキ側との接続関係がてっきりそうなっていると思ったのですがー

   マザーとの100pin         液晶フレキ
   接続コネクタ                 ケーブル
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   92/100pin  ----------  58pin  :オープン

と違ってました。どうなってんだ?うーん_| ̄|○


液晶フレキの接続個所拡大。
信号は右から、LVDSの4pair信号と、iPANEL信号と、怪しげな?モード設定部分
52pin-54pinのショートと、56pinのGND接続がいかにも怪しげです。

いろいろ試行錯誤の結果、次でXGA液晶パネルを映すことに成功!
1.2.の両方を実施しないとダメでした。

1.写真の矢印個所56pin-60pinをテープマスク(モニタ出力サブ基盤とのGND接続がオープンになる)
2.モニタ出力サブ基盤の92/100pinコネクタとの接続パタンをカット(前述の写真の矢印あたり)



こちらは、元の液晶パネルとフレキの接続状態です。

ケースに取り付くよう改造した12.1"XGA液晶パネルです。

・他の液晶パネルから部品取りした LVDSコネクタを使って写真のように延長
・バックライトのコネクタは切断して写真のように延長

困ったことに、バックライトのケーブル出口がケース側と干渉してカ バーがうまくしまりません。
しかたなく ケーブル出口のプラスチック部分を壊して・・・

写真のようにケーブルの出る方向を強引に変えました。

液晶パネルの取り付けねじは全く合わないので、周囲を適当にビニル テープ 止め。
いいかげんですが、カバーをかけるとテープがすべり止めになっていい感じ。

改造後、再度出力確認
左;外部モニタ出力、 右:液晶パネル
XGAで写ってます。



実はこの状態で、マザー側のモニタ出力コネクタの92/100pinをGND接続すると。 VGA出力(640x480ドット)になります。マザー単体でVGA出力できる条件が解ると面白いのですが、これを調べだすと収集つかなくなるのでお預け にします。




ちなみに、マザーがSVGA出力ではこのよう写ります。

めでたく改造完了です。

・Celeron450MHzマザー  --> P3 600MHzマザーに交換
・SVGA液晶パネル  --> XGA液晶パネルに交換

すえさんから頂いた、Wirelss無線LANカードも順調に動いてます。どうもありがとうございましたー m(_ _)m
補足
MF/PIII/Tridentの上半身(XGA)ごと交換してないじゃないかと言われそうですが、そのとうりですー  ゴメンなさい・・・
液晶フレキの接続個所、どうなっているんでしょう。。。気になるところです。


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