追加:ハード的にオーバクロックする場合 2011-2-11
P4世代でハード的にオーバクロックしましたが、このBCLKピン変更によるオーバクロックはintel系共通のはずなので
SocketM CPUの
FSB533MHzはFSB667MHz ( オーバークロック率:25%)にできるだろうということでちょっとお試し。
FSB533MHzの下記CPUは、先のSetFSBで十分耐性あることが確認できているのでFSB667MHzでも動くはず・・・
5) CoreDuo T2050 オリジナル: 1.60 GHz/533 MHz --> 予想:2.0GHz/667MHz
6) CeleronM 420 オリジナル : 1.60 GHz/533 MHz --> 予想:2.0GHz/667MHz
1.データシート調査
具体的には、CPUデータシートのBCLKのH/L関係とそのピンアサイン調べます。
CPUのBSELピンは出力で、この信号をクロックジェネレータ入力してクロックを生成します。
なので、このBSELを細工によってクロック生成を変えることができます。
xN逓倍はクロックジェネレータ内部制御なのでハード的はそれようのマニア向けデスクトップマザーでないと無理です。
ノートマザーは全くサポートないのでできるのはこのBSEL細工する程度になります。
今回
BSEL[1]がLで、BCLK 133MHz =FSB 533MHz で
BSEL[1]がHで、BCLK 166MHz =FSB 667MHz になることがわかります。
データシートに書いてないですが、FSBとの対応を朱書きで追記しました。
Celeron M ProcessorプロセッサにはFSB533MHzしかないので、残りはRESERVEDになってますが、
CoreDuoほかのデータシートから比較してFSBを追記してあります。
intel Celeron M Processor on
65nm Process Datasheet
Jan.2007 から抜粋
FSB ------- 1066MHz 533MHz 800MHz? 667MHz
Intel Core Duo Processor and Intel Core Solo Processor
on 65nm Process Datasheet
Jan.2007 から抜粋
FSB ------- 1066MHz 533MHz 800MHz? 667MHz
2.加工
BSEL1のピンをLàHにするためピンポールを広げて、ICピンが接触しないようにします。
実はこの方法ではBSEL[1]がL−>Hにならず、CPU起動してもFSB533MHzのままで失敗した。
接触しないようにするのは、クロックジェネレータ受け側の対象ピンは、オープン時=Hとなることを期待するわけですが
このマザーはどうもそうならないようです。
3 マザー調査
ちょっとマザー眺めてICまわり観察・・・
クロックジェネレータ(RTM865T-300)のデータシートが入手できると解析しやすいのですが見つかりません。
あきらめかけてたのですがBSEL1ピンがクロックジェネレータのどこに来ているのか接続先をテスタであたります。
・・・
結果ICピン直接でなく、写真矢印(BSEL1)の空きパットに来ていることが判明。
近くのパッドを見ると、VCCとGNDでした!
これは試してみるしかないですね。だめ元で、BSEL1とVCC側を短絡してみます。
これで強制的に、BSEL1 = H になるはず。。。
・・・
この状態で、CPU取付け起動します。
・ ・・
結果予想どおり
5) CoreDuo T2050 オリジナル:
1.60 GHz/533 MHz --> 2.0GHz/667MHz
6) CeleronM 420 オリジナル: 1.60 GHz/533 MHz --> 2.0GHz/667MHz
でOS起動することができました。
他にも空きパッドがいくつかあるので、他のBSEL信号の強制セットもできそうです。
記 2011.2.11