Test9   VGAなCMOS/TTL入力の液晶パネル          TOP 

● このホームページをはじめたころは、解像度XGA:1024x768ドット の液晶パネルに絞って使いこなしていたのですが、SVGA:800x600ドットの液晶パネルに手をだして、今回はVGA:640x480ドットの液晶パ ネルです。時代に逆行してるなぁ・・・

↓クリックで拡大(サイ ズVGA) 説明
今回のお題 6.4" NEC製 液晶パネルです。
型名 NL6448BC20-8 、VGA の6bitsデジタル入力。
サイズ6.4" と小さいのが魅力です。

ノートマザーと直結で使えると相当小さいものが作れるのですが、VGAをデジタル出力するノートPCは旧世代なの で、実用にするのはつらいです。(CPUクロック100MHz程度?)
ノートマザーを改造して、 デジタル出力XGAなどをVGAにする方法は、BIOS改造要です。BIOS制御情報が得られないため現状できないです。

アナログRGBから6bitsデジタルに変換する基板を使い、
 ・ノートのアナログRGB出力 → 変換基板 → 液晶パネル
と使用するしかないと思います。
変換基板は、Aitendoさんから購入するのが一般的ですが、
ヤフオクでEYJ010変換基板なるもの(写真の1式セット)を入手しました。
但し、シャープのLQ08V3DG01液晶パネル用となってました。
先の6.4" NEC製のものと同じ、VGAデジタル入力なのでまぁ使えるかもということで。
2つ液晶パネルについてデータシート見比べたのですが、HSync,VSync,DEable信号のタイミング規定はほぼ同じでした。違いは、シャープ製 はDEable信 号の入力がない場合でも動作可能で、VSync↑後の固定数クロックで、水平表示を開始する仕様となってました。一方、NEC製はDEable信号の 未入力は不可のようです。

マニュアル他、写真の基板以外一切なかったのでちょっと調査しました。
外観からわかるのは
・入力は、アナログRBG(HD15コネクタ)・S端子・コンポジット、のビデオ系3種と、R/L音声入力
・出力は、シャープのLQ08V3DG01に合わせた31ラインのフラットケーブル用コネクタ(写真、左上の部分)
・インバータとOSD設定用スイッチ基盤

電源はたぶん、+12Vでしょう。+12VのACアダプタでテストします。

制御ICはNovatek製、このメーカ、知らなかったのですが ホー ムページ見ると台湾のメーカで、1997年5月創立、PC周辺のIC製造メーカのよう。ホームページの造りと内容からはしごくまともそう。
メインの制御ICとコントローラプロセッサ(Flash ROM内臓)の2つは次でした。
・Novatek NT68521XF : Analog Mode LCD Monitor Controller for SXGA
→ アナログRGBを入力してAD変換、液晶パネルにデジタル出力するICです。SXGAが出力可能解像度をさすのか、入力(ADサンプル可能)解像度を指す のかわかりませんが、そこまで性能あるのかちょっとあやしい気がします。
・Novatek NT68F63L: LCD Monitor MCU with flash ROM
→ 先のICなどを制御するプロセッサと、そのプログラムを内臓した1chipマイコン。シールに「LQ08V3」と書いてあるので、一応この液晶パネル用に プログラムされたものということでしょう。

先のNEC製液晶パネルとこの変換基板を接続するため液晶接続箇所のピンアサインがわかる必要があります。
NEC製液晶パネルのピンアサインはデータシートから解りますが、変換基板側が直接には解りません。
これは、シャープ製液晶パネル用ということで、こちらのデータシートから、フラットケーブルが1:1接続仕様なので、制御基板のほうにたどれば解 ります。

制御基板側は液晶パネル用コネクタの隣にスルホールがあります。おそらく他の液晶パネル用に転用を意図したコネクタ用と思います。
ここに、はんだ付けすればすなおに?接続できます。
問題なのは、6.4"NEC製液晶パネルの接続をどうするか。
コネクタを見るとどこかで見たようだったので、手持ちを調べるとTest5: SVGAなCMOS/TTL入力の液晶パネルで使ったJunkノートの、iPanel?接続フレキのものと適合しそう。
勘合する時の奥行きが微妙に合わない気もしますが使えそうです。

液晶パネルと制御基盤を繋げた写真です。
TEST1: Bryce マザーの液晶パネル接続のときと同じように接続コネクタ 作りました。
今後どう使うのか未定なので、液晶パネルと変換基盤の間にも40ピンコネクタで接続箇所を設けています。

この液晶パネルは2灯式ですが、 バックライト基盤が1灯分なので、とりあえず1灯分のみ使用してます。1灯分でも上下の輝度ムラはほとんどありませんでした。室 内で使うには十分と思います。
ようやくテスト本番です。
PC側は、Works No.5  の  mini Mac Win version です。
マザーのビデオチップはRage MobilityーM1、OSはWindows2000です。
PC側は、画面のプロパティでVGA(640x480ピクセル)に設定しています。

左がアナログRGB出力で写している今回の6.4"NEC製のパネルで、右がLVDS接続している、12.1"TORISAN製のパネル (TM121XG)です。
なお前回のパネルは別のテストで破壊してしまったので、交換してます(;^_^A

残念ながら同期がずれてます、またか〜(T^T)
と思いましたが、制御基盤のOSD設定を弄っている内に、ハタと気が付きました。
画面中央のOSDは正しく映っている!!!
そう液晶パネルと変換基盤との問題でなく、アナログRGBを入力した変換基盤の内部処理段階で同期がずれているということなのです。
上写真のリフレッシュレートは60Hzで標準値なんですが、PC側 のリフレッシュレートを変えてみると、72Hzでどうにか合 うようです。
60Hz,75Hz,80Hzは同期がずれます。
以外と同期性能が弱い?

なお、LVDS側は、72Hzにすると写真のように写りません(T^T)
まぁ〜こっちはしょうがないか(おそらく性能範囲超えている)
この状態で、PC側のアナログRGB解像度を、VGAからSVGA に上げると、また画面の同期がずれます。
SVGAではリフレッシュレート変えてもだめでした。
やはり同期性能が弱い?
同期性能は、リフレッシュレート以外も要因があるので他のマザーで も試してみました。
写真は、TEST3: バッテリー動作 でも使った、MFマザーのTridentCyber9525DVD/MobilePIII600  のものです。
写真は、WindowsMEの起動後の写真で、同じ条件にするため解像度はVGAとしてます。OSもMeでなく2000にすべきなんですが、すでにインス ト済みがこれだったので・・・

制御基盤のOSD設定によりピッタリ合わせることができました。おそらくリフレッシュレート60Hzと思います。おそらくというのはビデオ設定のなかにリ フレッシュレートの設定項目が見つからなかったから。
通常あるはずですが、見つからず???

BIOS起動画面でも同期合っていたのでTridentのアナログRGB出力とは同期条件良いようです。

    

  TOP       2005.10.30記  
この次はどうしようかな?  携帯の液晶パネル(QVGA)なんてどうでしょ?
PC系液晶と違うので写せるめどは全くたってないですが・・・・
ご意見あればBBSに どうぞ。