No.20   Zero-Spindle PC                 TOP  

  まえがき
Blogのほうで書きましたが、液晶TVの背面取付で、メディア再生&WEB閲覧に使用する想定で制作
・見えない場所なので最小限加工
・ビデオとMP3再生用にファンレス、SSDドライブのZero-Spindle = 無音動作
・スペックはTOPページにも記載ありますが (CPU: Core 2 Duo P7450 ES、Chipset GM45) P7450: CLK 2.13GHz/L2 3M/FSB 1033MHz
 




完成品の表面(左)と裏面(右)
表面は箱折りしたアルミ1tのケースにマザーユニットを取り付け、電源コネクタのみケース側につけました。
ケース裏はこのPCをフックにかけるためスリットを2箇所切ってあります。


加工前マザーの表面と裏面
CPUはチップセットがGM45で、ソケットPタイプのCPU(Core2,PentiumDual,Celeron)、但しFSB 800/1033MHz のものになります。
このマザーはVGA,LAN,USBx2,Sound-in/out の各外部コネクタがオンボードなので使いやすい部類。
残念なのはSATAドライブのコネクタが独自で、ドライブを直接取付けるには変換コネクタ(Dell専用)が必要な点です。


写真左:チップセット intel GM45
写真右:GigabitLANチップ Realtek RTL8111DL


写真左:サウンドチップ Conexant CX20583-10Z
写真右:CPUコア電圧のPWMコントローラ  Maxim MAX17410
クロックジェネレータを見つけたかったのですが眺めても見つからず>チップセットに吸収されたかな?


写真左:電源コネクタCN1
5ピンで写真から 5:ACアダプタ識別ピン、4,3:GND、2,1:VCC-IN
ACアダプタ識別ピンは勝手につけた名前でACアダプターのPC接続コネクタにあるセンターピンに繋がっているはず。
これでACアダプターを識別、アダプターの電力容量などをBIOSで表示していると思われます。
写真右:BIOS起動確認
CPUとメモリ(DDR2)乗っけて、VGAとUSB-Keyboardを接続、電源(DC19V前後)を入れるとBIOS起動しました。
なんと電源スイッチ信号無しで起動しました。
ノートマザーは結構扱ってますが、今までは全て電源スイッチ信号ピンをON(ピンをGND接続)する必要ありです。
電源供給とともに起動するマザーは初めてお目にかかりました。なんででしょう???



BIOS表示内容です。右はBIOSが持っているDiagnosticsを試したところ。
マザーすっぴんなのでいろいろエラーでますが、この画面、
LCD EDID ・・・unable to access EDID EEPROM
とあり、液晶パネルのEDID EEPROM にアクセスできないといってます。

パネル繋いでないですから当然ですが、BIOSが液晶パネルのEDID見てるということは、
・液晶パネルの解像度に合わせて、液晶パネルを駆動してくれる。
・指定以外の液晶パネルは駆動しない。
いずれかと思うのですが、前者だとマザーと液晶パネル組合せの選択が広がるので、興味あるところです。
このマザーのノートPC仕様からWXGAは判っているのですが、肝心のマザー側ピンアサインが不明なので試せないでいます。
WXGAの液晶パネルはあるのですけど・・・


ドライブを直接取付けるには変換コネクタ(Dell専用)が必要と書きましたが、写真中央がその変換コネクタ。
単に1対1接続で、アクティブ接続も想定されたSATAコネクタ仕様なのになぜこれがいるのか?
一般にはSATAドライブを脱着する際、水平方向に移動させることが必要です。
ノートPCのHDD取付が裏面からだとHDDを移動させるスペースを確保するとその分の空間が必要です。
なのでSATA-HDDにこの変換コネクタをつけることで、上から押し込んで装着するように考えたのだと思われます。
マザー側のコネクタの接点スリットがその方向で接続できるから、そう推察しただけですが・・・


完成したマザーユニット部分
CPU冷却は、アルミ1.5tに、ヒートシンク(Pen2-Slot1?世代のもの)を追加して、ファンレスの冷却強化
ドライブは、SSDでSATA信号を、本来のHDD取付コネクタピンから延長してます。使ったのはデスクトップ用ケーブル。


写真左: SATAケーブルのはんだ付け箇所
写真右: SATAケーブルを切断しはんだ付け前のもの、単線で細い同軸に近い感じです。
           

電源スイッチ、電源LED(USB+5Vで点灯)、電源入力コネクタにしたピンヘッダ4ピン


2.5”ディスクを保持するアングルを自作してます。
マザー側は既存の穴を利用、ねじ2本でアングル止めてますが、強度はあまりないです。


アルミ板1tから、切り出したところ。
方眼紙に寸法とって、型紙としてアルミ板に転写
・2枚かさねてキリで印をつける、型紙外して、直線箇所をキリで記入
・これから工具で切り出す
という方法を取ってます。
工作始めたころから変わってないのですが、これに変わる良い方法は思いつかず。


アルミ板の切り出しに使っている工具の写真でも。特別なものは何もないです。
電動は、ジグソーとドリル
手動は、やすり、穴をひろげるリーマ、ハンドニブラ  ぐらいです。


アルミ版を曲げるための万力
万力の幅は9cm程度なので、それより長い幅を曲げる場合は、
写真のようにアルミ版両サイドから、適当な治具(写真はアルミ角材)を当てます。
ここから人力で曲げるのですが、ちょっとコツは入りますね。

治具のアルミ角材は、普通に購入するとそれなりのお値段するので、
金属の端材を処分している方のオク出品から入手してます。

写真右が完成した箱折りのケース、このケースにマザーユニットをねじ止めして完成です。

と思いましたが、このマザー落とし穴がありました。
いろいろ試すと、どうも動きが遅い・・・  
                                                                            2012.4.15 記     ・・・続く


  Zero-Spindel PC           TOP