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 マザーがDELLノートのジャンクで、CPUもQS品のジャンクです。この取合せをテストしてみた結果です。
 CPUは以下に記載した内容で、いずれも動作OKでしたが、
 購入時にピン曲がり有りで、ピンセット補正しています。
 ノートマザーのほうは同種品を何枚かとっかえひっかえしてます。
 入手した ノートマザーはコーヒーこぼしと思われるものなど、程度はかなり悪いものが多かったです。
 >買う前に良く見てない・・・反省

水洗(マザーを水につけて歯ブラシしました・・・良く磨いたあとドライヤー乾燥です)と
ハンダ手直しでなんとか、 2枚はほぼノーマル、1枚はオンボードLANのみ不動、
もう1枚は見た目不良なかったですがビデオ出力不良でBIOS起動せず。
といった感じ。  >まあまあ復活  >反省取消し、かな?



●QS品のMobile Pentium III/Celeron (Tualatin) とDELL 2600/V710マザーについて

Tualatin CPUで入手したのは下記の3種です。
  表記コード:   QJH8  QS   '01
  表記コード:   QFT8  QS  '01
  表記コード:   QKS8  QS  '02
 
QS品の写真

QSはQuality Sampleで、メーカさん品質評価用(一般にはNot For Sale)ということなのでしょうか。
この表記コード以外も各種でまわったようで、リンクご紹介のMiyazakiさんサイトにいろいろ紹介されています。
というかこれ見て選らんでます  A^^;
(注:1年以上前のことなので今はたぶんないかも・・・)

DELL 2600/V710のノートマザーに取り付けてBIOS起動してみます。
どうしてこのノートマザーなのかは、単にCPUを乗せかえられるマザーがこれしか入手できなかったから。
 
V710マザーと外部モニタでのBIOS起動画面
v710_bios

CPU、冷却ファン及びメモリ(PC133 SDRAM)を取付けて、
ACアダプタ、ビデオ及びキーボードの接続でBIOS起動できます。なおマザーの加工は不要です。
電源起動は、JP12-12ピンを適当なジャンパ線でGNDオンすると起動します。

冷却ファンをマザーのコネクタに接続しない場合、BIOS警告が表示されます。(ファン回転をBIOSが監視している)
でも、Function KeyかEnter Key(すいません、どちらだったか忘れました)で続行可能です。
但しサーマルスロットルが効いて、CPU動作はデューティー1/4に落ちるようです。(ファン故障を想定した熱保護目的でしょうね。当然動きはぎこちない です。)

起動後のBIOSメニュー(System Devices)を見ると見慣れない設定がありました。

  Frequency Ratio        選択値:2.5x 3x  ・・・・・ 16x
  Bin Separation Value  選択値:3  4  5  6  の4つ
 
V710マザーのBIOS設定画面

Frequency Ratioはなんとなくですが、Bin Separation Valueって何? 検索してもそれらしいのが見つからず。
で、いろいろ設定変えては再起動、BIOS起動時のCPU速度がどうなるのか見てみました。
表の見方は、Bin Separation Value: 3設定、Frequency Ratio:5.5x設定において、再起動したときのCPU速度が1266MHzという意味です。
 
No1   QJH8のCPU速度結果 (L2=256KB、Mobile Celeron  )
BIOS設定内容 とCPU速度 
(空欄は未実施)
Frequency Ratio 設定値
2.5x〜 4.5x 5x 5.5x 6x 7.5x 〜16x
Bin Separation Value: 3設定 400MHz? 1000MHz 1066MHz 1266MHz 1266MHz 400MHz?
Bin Separation Value: 4設定 1333MHz 1333MHz
Bin Separation Value: 5設定 1400MHz (*1)
Bin Separation Value: 6設定 発熱大で未実施
(*1)1400MHz:Mobile Celeron (Tualatin、0.13?)データシート最高は  1.33GHzなので明らかにオーバークロックなのかなと・・・
 
 
No2   QFT8のCPU速度結果 (L2=512KB、Mobile PentiumIII  )
BIOS設定内容 とCPU速度 
(空欄は未実施)
Frequency Ratio 設定値
2.5x〜 4.5x 5x 5.5x 6x 7.5x 〜16x
Bin Separation Value: 3設定 733MHz 733MHz 733MHz 933MHz(929MHz) 733MHz 733MHz 733MHz 
Bin Separation Value: 4設定 1000MHz(995MHz)
Bin Separation Value: 5設定 1066MHz(1.06GHz)
Bin Separation Value: 6設定 1133MHz(1.12GHz)
  5.5xの(929MHz)と( )で記載したほうは、HDD取付けてwindows2000上でインテル周波数IDユーティリティにより測定したCPU速度です。
  BIOS起動画面でのCPU速度  933MHz =BusClk133.3MHz x 7multiplier  と思いますが、微妙に違う・・・、
 
 
No3   QKS8のCPU速度結果 (L2=512KB、Mobile PentiumIII  )
BIOS設定内容 とCPU速度 
(空欄は未実施)
Frequency Ratio 設定値
2.5x〜 4.5x 5x 5.5x 6x 7.5x 〜16x
Bin Separation Value: 3設定 1000MHz 1066MHz 1133MHz 1200MHz 933MHz 933MHz 
Bin Separation Value: 4設定 同上  同上  同上 同上 
Bin Separation Value: 5設定 同上 同上 
Bin Separation Value: 6設定 同上  同上  同上 同上 
こちらは、Bin Separation Valueを変えてもCPU速度変わらず・・・???です。
最高は6x設定時の、1200MHzみたい。
 

最初DELLノートはクロックアップ向けの設定もあるのかとも思いましたが、
(注:DELL 2600/V710ノートを持っていないので、標準がどうなっているのか不明です。)

ノートメーカがそんなことをユーザに開放するわけもなく、QS品のchipなのでこの設定が出てきているものと思ってます。
(注:NormalなMobile Pentium III/Celeron (Tualatin) 持っていないので、 これまた何が標準状態なのか不明です。すいません・・・)



● 補足:DELL 2600/V710ノートマザーのグラフィックボードについて

DELLノートのLatitude V710 pdfカタログはこ ちら
カタログは、Mobile Celeron 1.06GHzですが、Mobile PenIIIでも特に問題ないようです。
chipset は830MGなのでグラフィック内臓です。
ですが、DELLのサイトからの保守マニュアルを見ると、マザーとは別にグラフィックボードが子基盤になっている。
はて?マザーを眺めると、液晶接続のLVDSトランスミッターがないです。

830MGのデータシート見ると、液晶用の信号出力は単純なパラレルRGBデジタル出力になっていません。
どうも時分割出力で、適合ICはNS社のDS90C2501のようです。
(F社ノートマザー、830MGオンボードのものを参考)

なので、グラフィックボード子基盤はおそらくこのLVDSトランスミッターだけが乗ったものになっていると思われます。
(注:DELLノートのラインナップを調べるとATI Rage、ATI RADEON、GeForceのグラフィック コントローラを
    子基盤にしたものが多いです。 LVDSトランスミッターだけの子基盤は例外的と思います。
     DELLノートのライン ナップを調査したファイルをLinkにこっそり置いてますが、こちらにも掲載しておきます。
     かってな略号つかっているのでわかり難いですが、chipsetをキーにソートしたリストで、上にあるものが新しい機種になります。)

グラフィックボード子基盤が入手できなかったので、液晶接続は断念。
手持ちのLVDSトランスミッターが使えると良かったのですが、適合せず・・・・・
LVDSトランスミッター、DS90C2501を部品鳥する手も考えたのですが、
ICパッケージは下図のようなハンダ付け形状(L128L LAMINATE CSP)なので手も足もでないです。
四角いオレンジの箇所128個?が信号接続点(ハンダ付け点)と思われます。
 
 
DS90C2501: パッケージ L128L LAMINATE CSP F社 MG10AマザーのDS90C2501


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