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Test6: SVGAなLVDS入力の液晶パネル

●まえがき
Test1でBryceマザーの液晶コネクタを調査しました。解像度XGAの液晶パネルを使って確認したのですが、このマザーは解像度SVGAのようで正しく表示できませんでした。今回、SVGAなLVDS入力の液晶パネルを入手したので実際に確認してみました。(といってもかなり前にテスト済みだったのですが、Test5でSVGAのCMOS/TTL入力を掲載したのでバランス上?LVDS入力のほうも掲載しておきます・・・)

●ピンアサイン
入手したのはノートPCの上半身だけ。ケースの表示から下記ノートPCのものと思われます。
液晶パネルの入力コネクタはLVDSで良く使われているJAE20pinコネクタのようですが、基板上のパターン並びがなんか変。
液晶パネルの基盤に実装されているLVDSレシーバとの接続を追ってみるとXGAのものとかなり違ってました。

ノートPC                       使われていたLCD型名                  LCD内基板のLVDSレシーバ型名
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Dyna Book 300ST         LTM12C270 (東芝製,12.1")           DS90CF562  (6bit,VCC+5V)
Dyna Book 6000SS       LQ121S1LH03 (Sharp製 12.1")      DS90CF364MTD (6bit,VCC+3.3V)

ピン番号  信号名アサイン
-------------------
1,2      VCC
3,4      GND
5        IN0-
6        IN0+
7,8      N.C.
9        IN1-
10      IN1+
11,12  N.C.
13      IN2-
14      IN2+
15,16  N.C.
17      CLK-
18      CLK+
19,20  GND

注) ピン番号は共通ですが、電源電圧が違ってます。
     LTM12C270 (東芝製,12.1") はVCC +5V 、LQ121S1LH03 (Sharp製 12.1") はVCC +3.3V

●ピンアサイン確認
液晶パネルのピンアサインを調査するためちょっと分解。
入力コネクタとLVDSレシーバの接続は1:1で、差動信号の終端に100Ω抵抗が実装されているので確認は目視でできます。

●表示確認
Bryceマザーと接続して・・・
F社マザーとT社使用のパネルなのでちょっと心配でしたが、同期がずれることもなくすなおに映りました。
写真はTM12C270 (東芝製,12.1")のもの、VCC +5VなのでUSBコネクタ(+5V)から取っています。
写真とってないのですが、LQ121S1LH03 (Sharp製 12.1") も問題ありませんでした。

●今後
確認できたのは良いのですが、12.1"SVGAの液晶パネル、使い道がない・・・
液晶プロジェクタ(Tom's Hardware Guide/Giant Wall Display )のテスト用にとりあえず保管しますか・・・             (2004.12.19記)


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