停電対策:APCのUPS CS350改造

投稿者: | 2011年8月4日


APC社のUPS CS350で、数年前入手したものです。常時稼動させているノートマザーPCに使用しています。ノートマザーなので適合するバッテリを付ければ、UPS替わりに使用できるのですが適合品を見つけるのがけっこう面倒で、汎用UPSを購入しました。ジャンク品なので1k程度だったように記憶してますが忘れました
冬場は自宅のブレーカを許容オーバで良く飛ばすので、この点に重宝してました。でも長時間停電には持ちません。自動シャットダウン機能を付ければ良いのですが、UPS本体のみなのでさぼってました。3.11以降の計画停電でようやく重い腰を上げたしだいです・・・

自動シャットダウンさせるのは、UPSからPC側に通知させる手段が必要です。
このCS350、調べるとシリアルとUSBがサポートされているようでした。
最初シリアルで思ったのですが、ノートマザーのためOSがUPSをサポートしてません!

 

 

 

 

 

 

 

 

・WindowsXP、デスクトップPCの電源プロパティ (UPS機能がある)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・WindowsXP、ノートPCの電源プロパティ(バッテリの設定になっている、UPSサポートは無い)

考えればあたりまえなのですが盲点でした。
Windowsサービスからバッテリのサービスを止めて、UPSサービス出せないか、いろりろ試行錯誤したのですが判らず、断念しました。
(*1: XPの場合、管理ツールのコンポーネントサービスにある)

なのでCS350のもう一つの接続手段、USBを使うことに、でも背面にはUSBコネクタはありません。かわりにLANコネクタっぽいのがあるのでUSBでなくLAN接続と思いましたが、よく見ると極数が違います。(最初のCS350背面写真の矢印のコネクタ)
・LAN(RJ45コネクタ) 8極
・CS350(?コネクタ)10極 –>調べるとRJ50コネクタと言うようです。

ピンアサインがないとどうしようもないので調べると親切なサイトが・・・
www.reinhardweiss.de/german/backups.htm
ドイツ語で書かれてるようですが、気にせず必要タームのみ拾います(英語でも似たようなものだし) 用があるのはRJ50コネクタのピンアサインですが、最初に出てくる表の「RJ50-10 Buchse (10p10c) 」がそれのようです。他にこれでもかというほど解析してあり参考になりました。個人のサイトのようですがさすがドイツ人?といったところでしょうか。

APC Back-UPS CS 350
からRJ50コネクタ中のUSB信号 (他ピンアサインはシリアル接続用になってました)
1pin: +5V USB
4pin: FG (使用しなくても可)
7pin: GND
9pin: Port USB D-
10pin: Port USB D+

 

 

 

 

 

 

 

RJ50コネクタの入手は難しそうなので、UPS分解してRJ50コネクタのはんだ付けされたピンから信号を取り出します。外部でUSBコネクタにして写真のようになりました。
PCとの接続は、市販USBケーブル使用。但し、TypeA-TypeAの規格外仕様になってます。規格外だけど普通にケーブル出まわってると思います。

 

 

 

 

 

 

 

File Server側のUPS管理画面です。このUPS専用ソフトを使用しています。
これでめでたく、我が家のFile Server (WinXP)は、UPS本来?の装備になりました。
停電でUPS電源供給、数分後に復帰しなければ自動シャットダウンに入ります。
なお、停電復帰後のPC起動は、手動になります。

このUPS1台で、常時稼動PC2台を賄っています。これで内1台は良いのですが、もう一台は未対策です。こちらは別の方法が必要になりますね( ̄~ ̄)ξ.