電子負荷（QC）

1　デコイトリガー付き電子負荷
　前投稿、ACアダプタ05の続きです。このACアダプターはQC2.0対応（Quick Charge 2.0 急速充電）らしいので、負荷に応じて出力電圧が切り替わる。切り替えは負荷側からの信号に応じてACアダプターが出力電圧を変えるしくみのようです。なので電圧を変えるにはACアダプターに信号を送る必要があるが、これを実現するのは難しい。何かいいものがないかと調べると、AliExpressでデコイトリガー付きの電子負荷があった。ちょっとおもちゃみたいだけど買ってみました。デコイトリガーとはACアダプターに対してQC2.0などのトリガー信号を送って、指定の電圧を出力させる機能です。

　長い品名ですが「35W constant current electronic load + PD/QC2.0/QC3.0 trigger」となってました。写真の赤い基盤がデコイトリガーで、基板上の３つのスイッチ（電圧Up,電圧Down,Mode切替え）で操作します。ファンが付いている本体が電子負荷で、ボリュームで負荷調整します。この大きさで35W負荷に耐えるのかちょっと不安。

　今回のACアダプタ05が出力できる電圧は、5V,9V,12Vの3種類です。デコイトリガーで切り替えて3種類を指定できるか。最大電流を取り出せるかです。写真のように、側面にmicroUSBコネクタもあるので、ACアダプタ05を直接接続します。

2　確認結果
　デコイトリガーで電圧を指定したあと、ACアダプタ05の最大電流となるよう電子負荷を調整します。5V、9V、12Vの順に確認しました。

　短時間の負荷確認ですが、ACアダプタ05の可変出力（5V,9V,12V）が確認できました。こういう電子負荷があると簡単にできて便利です。
　35W負荷に耐えるのか？ですが、限界テストは試していません。ちょっとおもちゃっぽいですからね　(*>_<*)ﾉ。

補足1　デコイトリガーのモード切替
　デコイトリガーのモードは、 PD,QC2,QC3の3種です。電源入った直後にどのモードなのか一瞬表示されます。写真は、上下逆さですが qc3と読めます。切り替えは、Modeスイッチを一瞬押すと切り替わります。押すたびにモードが切り替わり、qc2　→ qc3 →　pd　と繰り返しになります。電源を切っても切った時のモードはそのまま保持されます。
　QC（Quick Charge、クイックチャージ）とは、国QUALCOMM社が開発したスマートフォン・タブレットを高速で充電できる規格
　PD（Power Delivery、パワーデリバリー）とは、USBの規格作成団体により規格された、USB Type-C端子に対応した給電規格の一つ、最大100W（20V / 5A）の電力供給を行う

補足2　入出力の説明