デジタルマルチメーター

1　まとめ　OWON のデジタルマルチメーター 機種OW16Bを買った。AliExpressで四千円ちょっと、2週間ほどで届きました。いまさらテスターなのは、手持ちのデジタルマルチメーターがちょっと調子悪いので買い替えです。そのレビュー投稿です。
　このOW16Bにしたのは、ロガー（レコード）機能があり、Bluetooth接続でスマホなどのAndroidデバイス、iOSデバイス、Windowsパソコンなどへデータ出力できるというもので、簡単なロガーとしても使えるのが判ったからです。OW16Bは、OWON のデジタルマルチメーター のなかで廉価タイプと思われ、測定カウント数は、6k Countsです。上位機種は、22k counts　とかありました。デジタルマルチメーターとして基本機能がちゃんとしていれば、ロガーはおまけで使うかもです。なので、廉価版でいいかなです。次の資料は、サイト情報からです。
　

デジタルマルチメーターOW16B－外観

OW16B－仕様

OW16B－プロット表示とレコードテキスト表示（Bluetoothで接続したデバイスの画面）

2　ロガー（レコード）機能を使うには？　テスターのロガーデータ（測定値）は、Bluetooth経由で外部デバイスに出力されます。外部デバイスは表示のあるAndroidデバイス、iOSデバイス、Windowsパソコンで、何れもOKとなってます。デバイスにはロガーデータ（測定値）を表示するため、次のBLE Multimeterというアプリが必要になります。
1) Androidデバイス　アプリ名（MultimeterBLE）
2) iOSデバイス　アプリ名（未確認、iOS用MultimeterBLE？）
3) Windowsデバイス　アプリ名［未確認、windows用MultimeterBLE及びTI社のドライバーBluetooth USB adapter（BLE-Stack 1.4.xなどをインストール）]　【注意】windows標準のBluetoothでは接続できない、別途USBコネクタに接続して使用する専用のBluetoothドングルが必要らしい。専用とはデバイスマネージャー上、USBシリアルとして動くものらしく、通常のBluetoothマウス、Bluetoothスピーカーなどの接続とはOS内動作のしくみが異なるみたいです、、、

3　プロット表示（グラフ）は使えるのか？
3.1　概要　OW16Bテスター購入前はプロット表示操作はどう使うかが判らずでした。ので、OW16B到着後まっさきに試しました。Androidデバイスは、スマホより画面が大きく見やすそうなので（Kindle Fire）を使用しました。結果は、、、
1)　プロット表示　機能はあるが今一つ使いものにならない。理由は、画面に＋／ーボタン（拡大／縮小）あるのですが、画面全体が拡大／縮小してしまいます。縦軸（電圧など）と横軸（時間）は各々独立して（拡大／縮小）できないと意味ないです。オシロスコープのVERTICALとHORIZONTALが独立しているのと同じで、画面の縦軸と横軸の縮尺は、別々に設定できるようにしてほしい。。。
2)　レコードテキスト表示　こちらは問題なさそう。saveでデバイス内にファイル保存される。形式はcsvファイルなので、後で取り出してパソコンのエクセルなりで加工できるはず。

他のiOSデバイス、Windowsデバイスとは未確認なので、今回のAndroidデバイスとは違う箇所あるかもです。とにかくプロット表示についてGUI（ユーザーインタフェース）を改良してほしいです・・・

3.2　確認状況　OW16Bテスターを使ったテスト写真、左から放電回路（Li-iON電池２直と負荷抵抗）、OW16Bテスター（DC電圧測定）及びAndroidデバイス（Kindl Fire）です。単純に放電中の電圧をモニターしている状況です。

ロガー（レコード）機能確認中

Androidデバイス画面（赤丸部が画面操作ボタン、＋／－／1:1の３つのみ）

　ビデオ（countは４秒更新、音声無し）

4　デジタルマルチメーター OW16Bについて
1)　まだ使いこなしていないのですが、デジタルマルチメーターとしては普通と思います。電池が 9V型でなく単三ｘ2本なのがちょっとうれしい。
2)　ロガー（レコード）のサンプル時間は、0.5秒毎が最速の計測間隔で、１秒単位で自由に設定できるようになってました。
　例１）　6k Counts×（0.5秒毎の最速）＝3000秒（50分間のロガー）
　例２）　6k Counts×（１分毎計測）＝6000分（100時間のロガー）
　　　　　熱電対が付いてくるので温度測定の間隔を１分毎とする例